阻止限界点

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人生を豊かにするための大冒険(大放言)

そういえば20巻はそこで終わってた「進撃の巨人」21巻

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21巻は焼け焦げのアルミンでスタート。 

進撃の巨人(21) (講談社コミックス)

進撃の巨人(21) (講談社コミックス)

 

  完全に前巻の話を忘れていたので、回想終了直後のページに衝撃を受けました。

 正確には、この焼け焦げてるの誰だっけ、からスタートでした。

 ウォール・マリア奪還作戦がついに完結します。

調査兵団の意見衝突が熱い

 兵長が下さなければならない、とある判断を巡って、作中初めてではないかというくらい、(文字通り)真剣な意見衝突が起きます。

 誰に感情移入しているかで、このシーンの感じ方は人それぞれになると思います。

 調査兵団の人的状況は絶望的になっていて、決断次第ではさらに悪い方向に行きかねないと思わせる緊張感あり、幾多の死地をくぐり抜けてきた猛者たちの衝突は、グダグダ感もなし。とにかく熱い。

 巻末まで襲われることはあっても戦闘シーンが少ない巻でしたが、この衝突シーンのおかげで非常に濃密な巻になったと思います。あっという間に読み終わりました。

 決断によって、いっそうの業を背負い込んだ兵団員たちは、ついにエレン父の研究室に足を踏み入れます。

どのみち鍵いらず

 エレンが大事に持っていた鍵は、研究室の鍵ではありませんでした。

 迷わず兵長が研究室の扉を蹴破ります。木材なので仕方がない。

 結局、鍵は研究室内の机の引き出しに合うもので使い途がありましたが、これも木製なので、兵長の蹴りだけで別になんとかなったのでは。鍵の意味・・・。

 研究室に隠されていたのは、特別な薬品ではなく本でした。

 ここから物語は「巨人がどこからきたのか」という謎に回答をくれるであろう過去編に突入します。

 グリシャの子供時代には飛行船があった

 過去編はグリシャの子供時代からはじまり、飛行船の存在が確認できます。

 私達の世界にあてはめると、1900年に差し掛かるころくらいでしょうか。

 グリシャが住む街にも壁が存在していますが、過去編冒頭で「外の世界からきた」とグリシャが述べているので、これがエレンたち調査兵団が守っている壁と同一かは不明です。被差別民識別用と思われる腕章をつけているので、ナチスが管理したユダヤ人居住区に近いイメージです。

 グリシャの軽率な行動により、イェーガー家を悲劇が襲うことになりますが、そこでグリシャ父より、なぜ自分たちがこのような差別を受けているのかという歴史が語られます。19世紀末らしき時代背景に親近感を覚えたところ、この話が北欧神話からスタートしてさっそく巨人が出てくるため、一気に元の世界に振り戻されます。

エレンに兄がいた?

 グリシャは医者になり、幼少時の悲劇以来抱いてきた体制への反抗心を買われて地下活動に身を投じます。その活動で出会った王族の末裔と結婚し、生まれたのがエレン・・・ではなく金髪の息子、ジーク。エレンは黒髪なので完全に別人だと思われますが、これまで兄の存在はまったく触れられていなかったので、このタイミングで超重要な新キャラクター登場となりました。

 グリシャたちはこのジークを、近い将来、自民族の復興を達成するために敵陣営に送り込む埋伏の毒として使おうと考えて育てます。

シリーズ途中で辞めた人におすすめしたい巻

 本作も、20巻を越えて気づけば長いシリーズになりました。大ヒットシリーズではありますが、途中、台詞を発しない巨人たちとひたすら不毛な虐殺劇を繰り返したり、謎が増殖する一方だった時期に、疲れて読むのを辞めてしまった方も多いんじゃないかと思います。よい意味の熱とスリルと謎で心を波立たせ、これからに期待を煽ってくれる21巻は、そんな方にこそ、改めて手に取ってもらいたい巻です。